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5回裏・・・もしも怪我をしてしまったら




5回裏・・・もしも怪我をしてしまったら

東日本大震災により被害に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 また、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。


今回は「もしも怪我をしてしまった場合」についてです。


「草野球に多い怪我」についてお話をしてきましたがどんなスポーツでも怪我は付き物・・・ 「いかに早く応急処置をしてあげるか?」で怪我の悪化を防ぐことができます。


スポーツによる怪我の応急処置の基本は「RICE(ライス)」処置です。 お米の「ライス」とスペルは一緒ですがRICE(ライス)処置とは


・Rest(レスト)・・・安静にする  ・Icing(アイシング)・・・冷やす  ・Compression(コンプレッション)・・・圧迫する  ・Elevation(エレヴェーション)・・・・挙上する


の頭文字をとったもの。多くの怪我に対応できる応急処置です。スポーツで起こりやすい打撲、捻挫による「内出血」、「腫れ」、「熱感」、「痛み」を抑えることに効果があり処置が早ければ早いほど怪我の回復も早くなります。もしも怪我をしてしまった場合に素早く処置できるようにしておきましょう。


楽しく草野球をするために・・・!!




怪我をしたらすぐに運動を中止し患部を動かさず安静にすること。 「このぐらいだったら大丈夫」と思ってプレーを続けていたら・・・ 痛みがだんだんと強くなってきて悪化してしまうケースがよくあるため、怪我をしたら思い切って休むこと。 下半身の怪我の場合は患部に「体重がかからない」ようにすることが大切です。




患部を冷やし「血管を収縮」させ内出血、炎症を抑えて痛みを緩和させます。


  ・ビニール袋、氷嚢に氷を入れて冷やす   ・アイスパックで冷やす   ・コールドスプレーで冷やす


などアイシングの方法は様々です。コールドスプレーは皮膚表面の温度を瞬間的に低くさせるため一時的な痛みの緩和には効果はありますが、怪我をした筋肉、関節の奥までアイシング効果は得られません。アイスパックは冷凍庫でギンギンに冷えたものだと「冷えすぎて」しまうため、タオルでアイスパックを巻いてから患部にあてた方が良いでしょう。コールドスプレーとギンギンに冷えたアイスパックを利用する場合は、冷えすぎによる「凍傷」に気をつけましょう。


スポーツの現場で行われている最も一般的なものは、ビニール袋や氷嚢の中に氷を入れて患部にあてるアイシング方法です。熱を吸収しやすいのは0℃付近の氷(表面が濡れている状態の氷)と言われています。関節の周りは大きい氷(ロックアイス)より細かく砕いた氷(クラッシュアイス)の方が患部にあてやすくアイシング効果は高いです。怪我をした患部をアイシングしていると


  ・ジーンとした痛みを感じる   ・暖かく感じる   ・ビリビリとしびれたように感じる   ・何も感じなくなる


と時間が経つにつれて少しずつ「感覚」が変化していきます。


冷やし始めてからピリピリとした痛みが出てきて最後に感覚がなくなるまで個人差はありますが約15~20分ぐらい。感覚がなくなったら一度アイシングをはずし、再び患部の痛みが出てきたら繰り返し行います。急性の怪我の場合で腫れ、痛みが強く出ていたら2日間ぐらいアイシングを続けることもあります。


また急性の怪我だけではなくスポーツ後の疲労回復にもアイシングは効果があります。プロ野球のピッチャーが肩、肘周りがバンテージでぐるぐる巻きにされながらにヒーローインタビューを受けている光景がよく見られますね。激しくプレーをした翌日に疲れを残さないためにもアイシングは有効です。





打撲や捻挫によって内出血が起こると患部が腫れるため、包帯やバンテージで圧迫して内出血による腫れを最小限に抑えます。


アイシングと圧迫は同時に行うことも可能です。足首の捻挫の場合は「くるぶし」に当たらないように「U字形」のパット、スポンジを作り患部を圧迫することもあります。


包帯やバンテージは巻く時に強すぎると怪我をしていない部分まで血流が悪くなり、神経も圧迫してしまうことがあるため「患部の先が青くなっていないか?」、「シビレが出ていないか?」など圧迫している部位から先の指の色、感覚を常にチェックしながら圧迫する強さを調節していきましょう。





怪我をした部分は血液、リンパ液がたまってくるため患部を高くして挙げておく。 椅子やクッション、枕など高さのあるものの上にのせておき、出来るだけ「心臓」より高い所に持ち上げておくこと。


高く上げておくことにより患部に流れ込む血液、リンパ液の量が減り、患部から流れ出ていく量が増えるので腫れを抑えて早くひかせることができます。腫れがひどい場合は夜に寝る時も挙上しておくと治りが早いです。


RICE処置はあくまで「応急処置」の1つです。処置をしても痛みが引かない、痛みが強くなってくるなど変化がみられない場合はしっかりと病院で診察してもらうようにしましょう!!


 



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